ししとうは、ご縁の味

目次

― 辛さもやさしさも、自然のままに ―

ししとうが出回る季節になると、
つい買い物かごに入れてしまいます。

理由はとても単純で、
あの、たまに当たる「辛いししとう」が好きだから。

いつもはやさしい味なのに、
たまにびっくりするような辛さが混じっている。

なんだかそれが、人間関係みたいで。
気まぐれで、でもどこか愛おしい。


辛さも「ご縁」と思える料理

一口かじって「あっ、これは当たりだ」と笑ってしまう。
そんな瞬間も含めて、ししとうは楽しみの多い食材です。

そのまま焼いても美味しいし、
天ぷらにしても、炒めても、味噌汁に入れてもいい。

でも今日は、特製の味噌だれをつくって、ししとうに絡めてみました。


甘辛味噌だれで、ごはんが進む

味噌だれのベースは、
味噌に、みりん、すりごま、ほんの少しの砂糖。
仕上げにごま油で香りを立たせて、炒めたししとうにたっぷり絡める。

この味噌だれが、ししとうの青っぽさととても相性がよくて
たまに混ざる“辛い当たり”さえも、ひとつのアクセントになります。

ごはんにのせて食べると、箸が止まらなくなる。
冷めても美味しいから、お弁当のおかずにもぴったり。


素朴だけど、繰り返し作りたくなる

こういう料理は、派手さはないけれど、
「毎日のごはん」には欠かせない存在だと思います。

畑や市場で旬のししとうを見つけると、
「あ、また作ろう」と思える。

季節に寄り添いながら、
台所でちょっとだけ丁寧に火を入れて、
ごはんと一緒に食べる。

その時間の静けさが、私はとても好きです。


ししとうは、ご縁のような野菜

たまに辛くても、たまに驚かされても、
「そういう日もあるね」と笑える食材。

そしてそれは、日々の暮らしにも似ている気がします。

完璧じゃなくてもいい。
うまくいかないことも、美味しさに変わることがある。

ししとうの炒めものを食べながら、
今日もそんなことを、台所で思っていました。

白菜キャラ

LINEで、ひかりからお届けします

週に2回、暮らしのことや
教室のことをおたよりにして
お届けしています。
LINE限定レッスンや先行予約もこちらから。

LINEで受け取る

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ひかりのアバター ひかり waktak cooking class講師

ひかり
韓国家庭料理教室「waktak cooking class」主宰。
中国東北部・朝鮮族の家庭で育ち、祖母や母から“家庭の味”の奥深さを学びました。

いまは新潟で、小さな台所から料理の記憶を伝えています。
香りや湯気とともに、記憶に残る家庭を、もう一度つくるように。

レッスンのことや日々の気づきは、InstagramやLINEでもお届けしています。

目次