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ずいきとは?|里芋の茎を使った伝統食材
「ずいき」とは、里芋の茎の部分を指します。
秋になると出回る季節の食材で、生のままではアクが強いため、下ごしらえをしてから使うのが一般的です。
地域によっては見かけることが少なくなり、どんな食材か思い出せない人も多いかもしれません。
しかし、炒め物やスープ、味噌汁など、実は日常料理に活かせる万能野菜なのです。
ずいきの使い方|炒め物・スープ・味噌汁などの活用例

ずいきは、そのままではクセがあるため、ひと手間加えて使います。以下は代表的な調理法です。
- 炒め物:戻した干しずいきを油で炒めると、コリッとした食感がアクセントに。
- 味噌汁:生ずいきの場合は、下茹でしてから味噌汁に入れるとシャキシャキ食感を楽しめます。
- スープ(ユッケジャン):ピリ辛スープと好相性。噛むほどに旨みが出ます。
- 酢の物:軽く下茹でしたずいきを、酢と醤油で和えるだけ。さっぱりした副菜に。
乾燥ずいきの戻し方|基本の戻し時間とコツ
干しずいきは常備しておくと便利な保存食材です。調理の前には以下の手順で戻しましょう。
- たっぷりの水に4〜5時間浸けて戻す
- 水気を切ってから、軽く下茹でする(アクと臭みを取るため)
- 炒め物や煮物に使用する
ゆっくり戻すことで、ふっくらとしてクセのない仕上がりになります。
ずいきの保存方法|生・干し両方のやり方

- 生ずいき:皮をむいて下茹で後、冷蔵保存(2〜3日以内)
- 干しずいき:風通しの良い場所で天日干しし、完全に乾いたら密閉容器に。常温保存で半年〜1年ほど保存可能です。
干すことで保存性が高まり、味も凝縮されます。韓国や日本の家庭で親しまれてきた保存の知恵です。
食材にもう一度、目を向けてみる

ずいきは派手さはありませんが、日々の料理に静かな存在感を与えてくれる食材です。
一見、扱いづらく感じるかもしれませんが、正しく下ごしらえをすれば、家庭の味を豊かにしてくれる優れた食材。
今では見かける機会が減ってきましたが、ずいきを干して、戻して、煮込む時間には、「誰かのために整える食卓」というやさしい文化が息づいています。
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この記事が「ずいきの使い方」を探している方のヒントになれば幸いです。