チャプチェ

チャプチェは作りたてが一番うまいのだ。

意外に手間のかかるチャプチェ。
具材をそれぞれ細切りに切って、なぜかこの料理は全て別々に味付けをするのだ。

焼きそばを作る要領で、全部一緒に炒めて全部一緒に味付けをして、

はい出来上がり!

…ではないのだ。

何を思ったか昔の人は、全ての具材を別々に炒めて、別々に味付けをした。
随分面倒なことをしてくれたものだ。

そんな面倒な工程があるから、チャプチェ作りは親戚総動員で行う。

親戚総動員で作るチャプチェは、それはそれは大量だ。
漫画でしか見たことがないくらいのそれは、とても食欲をそそるのだ。

集まった親戚は、各々で味見を始めると、
最初は少しだけ…だった味見が、もはや味見ではなくなってしまう。

ボールの中に大量にあったはずのチャプチェは、
いつの間にか、小皿にちょこんと盛られた素朴な料理へと変わるのだ。

TBSオールスター感謝祭の「赤坂ミニマラソン」で、いつもスタートダッシュだけが早い安田大サーカスの団長を思い出す。

それでも、安田大サーカスの団長のそれは、いつもミニマラソンを盛り上げるのだ。

チャプチェもそんな「鉄板」があってこそチャプチェとして成立する。

「そうこなくっちゃ。」こそが家族の文化なのだ。

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この記事を書いた人

ひかりのアバター ひかり waktak cooking class講師

ひかり
韓国家庭料理教室「waktak cooking class」主宰。
中国東北部・朝鮮族の家庭で育ち、祖母や母から“家庭の味”の奥深さを学びました。

いまは新潟で、小さな台所から料理の記憶を伝えています。
香りや湯気とともに、記憶に残る家庭を、もう一度つくるように。

レッスンのことや日々の気づきは、InstagramやLINEでもお届けしています。

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