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新潟市江南区の韓国家庭料理教室|waktak cooking class(ワクタク)
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スンドゥブチゲの香りからはじまった

2022 9/07
目次

― 食べる女から、作る女へ ―

ある日、私の住んでいた場所の近所に、スンドゥブチゲ専門店ができた。

その店の前を通るたび、香ばしくて、ちょっと刺激的な辛味の香りがふわりと鼻をくすぐる。

その香りを、私は今でもはっきりと覚えている。


「匂い」は、記憶のスイッチ

「匂い」というものは、不思議と記憶に残る。

それは味よりも、景色よりも、言葉よりも強く、ある日ふいに、何年も前の気持ちを連れてくる。

その香りを嗅いでいたあの時、なぜか私は「スンドゥブチゲ専門店を開きたい」と思った。

なぜそんなことを思ったのか、今となってははっきりしない。

でもきっとその頃から、私はすでに「食べるだけではなく、食に関わりたい」と思っていたのだろう。

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「食べる専門の女」だった私

他の記事にも書いたけれど、私はずっと「食べる専門」の女だった。

モドゥムジョンジョン(盛り合わせのジョン)はいつも食卓に並んでいた。
ズッキーニ、とうもろこし、じゃがいも、白菜…。

ジョンという料理は、とても庶民的で、そして何より季節を一番感じられる料理だった。

私はそれを、ただただおいしく、もりもりと食べていた。

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食べることが好きな女、農家になる

そんな私がある日、農家になった。

「自分の好きなものを好きなだけ食べられる」

そんな夢のようなイメージが、私の背中を押したのだと思う。

美味しい果物に、新鮮な野菜。
それらを使って、豊かな食卓を囲む毎日…。

そう思っていた。

でも、現実はそんなに甘くなかった。

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忙しすぎて、料理どころではなかった

農家の日々は、とにかく忙しかった。

果物の管理、雑草取り、出荷準備、天気との闘い。
「食べる」どころか、「作る時間」すらなかった。

食卓は思い描いていたようなものではなく、簡単な炒め物や味噌汁で済ませる日も多かった。


妊娠をきっかけに、
私は「作る女」になった

息子を妊娠したことをきっかけに、私は農業から少し距離を置くようになった。

そして、その時からキムチを漬けることに専念するようになった。

初めて漬けたキムチの手応え。
漬けたキムチを食べたときの家族の顔。

その瞬間から、私は「食べる女」から「作る女」へと変わった。

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キッチンカー、そして料理教室へ

キムチを漬けられるようになってからは、「他の料理も作ってみたい」という思いがふつふつと湧いてきた。

そして始めたのが韓国料理専門のキッチンカー。

ありがたいことに、たくさんの方が私の料理を喜んでくれた。
それを見て、

「この料理を自宅でも作れるようになってほしい」

そう思い、次に始めたのが料理教室だった。

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食べる女が、作る女になった理由

スンドゥブチゲの香りから始まった、私の食の道。

気づけば、「食べたいから作る」にとどまらず、「作って誰かに食べてもらいたい」という気持ちが育っていた。

食べることが好きだった私が、誰かの「おいしい!」を支える側に回っていることが、今はなんだかとても不思議で、とても誇らしい。

あの香りをもう一度嗅いだら、また違う何かが始まるかもしれない。

白菜キャラ

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ひかり
waktak cooking class 講師
中国・延吉で育ち、季節の野菜と韓国の家庭料理に囲まれて育ちました。
「誰かを思って作るごはん」を大切に、日々のレッスンや発信を続けています。
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