切り昆布と新じゃがと。5月、常備食レッスンのあとがき。

5月のアトリエでのレッスンが、無事に終了。
残すところ、オンラインレッスンのライブ配信のみとなりました。

▶︎オンラインレッスンはこちらから

ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。

常連の生徒さんも、初めていらしてくださった方も、このひと月はどんなふうに感じていただけたでしょうか。

目次

いつもの食材に、少しの変化を。

今回のテーマは「常備食」。

それはつまり、“日々のごはんに、ささやかな新しさを添える”ということ。

スーパーにいつも並んでいるような食材─

切り昆布、
豆腐、
ごぼう、
玉ねぎ、
じゃがいも、
大根、
味噌…。

どれも特別なものではないけれど、私の台所を通すことで、ちょっとだけ変化のある献立に育ててみました。

大げさなことではなく、ほんの少しの切り方や火入れ、調味料の組み合わせを変えるだけで、
いつもの台所は、また新しい場所に生まれ変わるのだと思います。


新じゃがのナムル─
火も冷気も、やさしくまとう。

今回、私自身も特に好きで、皆さんからも好評だったのが「新じゃがいものナムル」でした。

ナムルと聞くと、“もやしやほうれん草のおかず”を思い浮かべる方も多いと思いますが、このレッスンでは、その概念をちょっとだけ覆してみました。

新じゃがを薄く細く切ることで、火の通りも早く、冷ますときの塩気や油も効率よくなじみます。

“火”と“冷気”の両方をまとうように調理するこの感覚、きっと家庭でもすぐに活かしていただけるはずです。


豆腐は「水を切る」から、
味わいがはじまる。

レッスンでは、身近な豆腐にもひと工夫を加えました。

しっかりと水切りをして、味噌や新潟の酒粕と合わせることで、ねっとりとした食感と、奥行きのある味わいに変化します。

いつもは脇役だった豆腐が、おかずの中心に立つ瞬間です。


ごぼうを叩く、その理由。

「ごぼうのピリ辛焼き」では、あえて“叩き潰す”という工程を取り入れました。

ごぼうの繊維を壊すことで、ソースの染み込みがよくなり、香りも立ちます。

ちなみに、次はこのレシピを“子ども向け”にしてみようかと思っています。

ピリ辛ソースではなく、やさしい味のタレで仕上げてみたら、きっと家族みんなが喜んでくれる一品になる気がしています。


エゴマオイルの可能性は、
まだまだ広がる。

ご好評いただいた「エゴマオイルドレッシング」。

今回は、白きくらげを使った中華風の前菜にも合わせてみました。

白木耳は、両親が私が料理教室をしているからと持ってきてくれたものです。

香りの立ち方や油のなじみ方がよく、新たな可能性に、私自身もわくわくしました。

“韓国”や“中華”という文化の違いを越えて、素材と調味料が手を取り合っていく感じが、台所の楽しみだと思います。


レッスンのあとに届いた、
やさしい声たち。

今回のレッスン終了後に、参加者のみなさんにアンケートをお願いしました。

寄せられた声のひとつひとつが、日々の台所に向かう気持ちを温かく照らしてくれました。

よんよんさん

意外だったのですが、小学生の孫たちが一番喜んだ料理です。
いつも食べているジャガイモがこんな形状と食感になることに驚き、毎日でも食べたいと言い、もう2回ほど作りました。
食卓に出すと最初に食べてしまうぐらい好きです。

SSさん

どんな方にもおすすめしたいけど、日々忙しい方にこそ素晴らしい空間で体験して欲しいです

maro maroさん

新たな発見があったり、また再確認もできました。

100%の参加者が「とても役に立つ」と回答してくださり、全員が「家でも試したい」と答えてくれたことも、とても心強い後押しでした。

また、こんな感想も──

「作る時間が楽しみに感じられるようになった」
「料理が好きになった」
「丁寧に料理をすることの大切さをあらためて感じました」

日々のなかで、小さな発見や変化が生まれていることに、私たちも励まされています。


台所から、世界は広がっていく。

私たちの暮らしや日常では、少し視点を変えたり、異文化に目を向けたりすることで、新しい発見や感動が生まれることがあります。

その小さな気づきの先には、「おいしいね」と笑う家族の笑顔があり、そして、心の中に小さな花が咲くような幸福感が待っています。

うれしいですね。


6月もまた、日々の台所を楽しみに変えるようなレッスンをみなさんと一緒に紡いでいけたらと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

▶︎6月のレッスンはこちらから

白菜キャラ

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この記事を書いた人

ひかりのアバター ひかり waktak cooking class講師

ひかり
韓国家庭料理教室「waktak cooking class」主宰。
中国東北部・朝鮮族の家庭で育ち、祖母や母から“家庭の味”の奥深さを学びました。

いまは新潟で、小さな台所から料理の記憶を伝えています。
香りや湯気とともに、記憶に残る家庭を、もう一度つくるように。

レッスンのことや日々の気づきは、InstagramやLINEでもお届けしています。

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