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新潟市江南区の韓国家庭料理教室|waktak cooking class(ワクタク)
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チャージャン麺の夜、誰かと食べるごはんが、少しだけ特別に見えた日

2025 6/12

最近息子は、週に一度、近所の中学生に勉強を教えてもらっている。
その日の夕方も、少し大人っぽくなった声が玄関から聞こえた。


何事にも物怖じしない息子は、誰も遊び相手がいなくて近所をプラプラ歩いていたところに、昨年小学校を卒業した近所の女の子を見かけた。

地元の中学ではなく、受験をして少し遠くの中学まで通っているその子。

何を思ったのか、久しぶりに見かけたその子の家に押しかけて、「あそぼう」と言って、近くのグラウンドで遊んでいたらしい。

息子のコミュニケーション能力には頭が下がる。

…と同時に、

「やめときなって…」

という言葉が喉から出そうになって、その声をグッと飲み込む。
人見知りな僕の性格まで息子に伝えることはない。
息子には、このまま大きくなってもらいたいと思っているのだ。

そんなこんなで、帰りに息子を送ってくれたその子に、これまた物怖じしないコミュニケーション能力が高い妻がこんなことを言うから驚いた。

「◯◯ちゃん、今度お勉強教えてよ」

とても性格の良いその子は、次の週の水曜日、学校から帰ってきて本当に息子に勉強を教えに我が家にやってきてくれた。


僕たちよりも年齢が近いその子のことを、息子はとても慕っていて、いつもはダラダラとしている苦手な計算も、その子の前では正座をして最後までやり遂げる。

「じゃあ、来週までに、このドリル2ページやっておいてね。宿題だよ。」

そう言って帰りの挨拶をする彼女に妻が、

「来週はご飯食べて行ってね」と伝えてその日は終わった。

”来週も来てくれる”ということに喜んだ息子は、次の日には進んで自分から計算ドリルを開き、黙々と宿題を終わらせる。

この差はなんだ…と、内心で思いながらも、嬉々としてドリルの問題を解いている息子の姿には、驚いた。


次の週。

彼女はまた息子に勉強を教えに来てくれた。

「宿題やったよ!」

と嬉しそうに言う息子を褒め、一緒に「今日」の勉強をする。

妻は用事があり、家にはいなかったが、僕は口出しをしないように、別の部屋でパソコン仕事をしながら、息子たちが楽しそうに勉強する声を聞いていた。


用事を済ませた妻が帰ってきて、いそいそと料理を作り始める。

「◯◯ちゃん、今日ご飯食べて行くって!今日のご飯なに?」

そう聞いた息子に妻は、

「今日はチャージャン麺だよ」と返す。

それを聞いた息子は、

「◯◯ちゃん、ママのチャージャン麺めっちゃ美味しいんだよ!やったね!しかも目玉焼きまである!」

と、なぜか自慢げに言う息子の声が、なんだか愛おしくてたまらなかった。

初めて食べると言うその子は、学校の友達に、今日うちで韓国料理を食べると言っていたそうで、

「そう言ったらね、友達が料理の名前と写真送ってねって言われたの。写真撮っていい?」

と、なんとも可愛いことを言ってくれる。

そんな話をしながらワイワイとみんなでご飯を食べている横で、息子は「初めて食べたの?」というくらい、一心不乱にガツガツとそのチャージャン麺を食べていた。


いつも顔を合わせている家族での食卓は、ついつい会話がなくなってしまう。

話すことといえば、「今日学校で何した?」くらいのもの。
それよりも、「こぼさないの」「早く食べな」と注意の方が多くなってしまう。

だけど、そこに一人加わるだけで、いつもの食卓とは違う刺激をもらい、一気に食卓は華やぐ。
まるで、食卓に花を生けたかのように。

そういえば、レッスンが終わった妻も、

「今日ね、生徒さんがこんなこと言ってめっちゃ笑っちゃった」

と、とても楽しそうに話をする。
もしかしたら料理教室は、こんな役割もあるのかと思った。

普段は一緒に食べない人とご飯を食べること。
普段は食べないおかずが食卓に並ぶこと。
普段は選ばない食材を調理すること。

大切なことは、レシピではない。

こんな些細な「体験」こそが、大切にしたいことなのかもしれない。


ご案内

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レシピ以上に、誰かと囲むごはんの空気感や、
暮らしの中にある台所の記憶を大切にしたレッスンです。

普段とは違う空気を感じてみてください。

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ひかり
waktak cooking class 講師
中国・延吉で育ち、季節の野菜と韓国の家庭料理に囲まれて育ちました。
「誰かを思って作るごはん」を大切に、日々のレッスンや発信を続けています。
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