先負

目次

2022年11月17日(先負)

先負(よみ)せんぶ
「先負日」の略。陰陽(おんよう)道で、急用や公事(くじ)に悪いとされる日。

「先んずれば即ち負ける」という意味を持つ言葉で、「何事も控えめにした方が良い日」「急いだり慌てたりせず、平静を保つ日」とされているらしい。

そんな日に、僕たちの会社は慌てて法人登記に申請をした。
すなわち、この日が株式会社ワクタクの設立記念日となる。

わざわざこの日を選んで慌てて法人登記をしたのだ。
唯一の救いは、午後に登記申請に行ったということだろう。

この日が先負ということも、午後が吉ということもわからず登記申請をした僕たちは、運がいいと言えば運がいい。

いかにも僕たちらしい始まりだなぁと、なんか笑ってしまった。
そう、この感じが僕たちらしいのだ。

会社を設立するという、人生をかけた挑戦だ。
普通は【大安】などの良い日を選んで設立登記をするものだろうが、僕たちにはそんな余裕はない。

なぜなら急いで慌てていたからだ。
お魚くわえたドラ猫追いかけて、裸足でかけてくくらい慌てていたのだ。

その瞬間が大切

農家になりたいと思ったら農家になる。
キムチを漬けたいと思えばキムチ屋になる。
キッチンカーをやりたいと思えば車を買う。
料理教室がやりたいと思えば家を買う。

そんな風に、いつも僕たちはなりたいものになるために、その感情を形にしてきた。
知識もノウハウもなく、いつも見ようみまねでその現場に飛び込んでいき、ダメならやめる、失敗したら修正する、を繰り返してきた。

だからいつも、急いで慌てていた。

キッチンカーを始めたばかりの頃、朝6時から出店のイベントに参加した。

まだ私たちのキンパなんて世の中に知られていない頃、行ったこともなかったイベントに期待して60本のキンパを寝ずに仕込んで行った。

まだ仕込みの段取りもわかっていない私たちは、前日の朝から晩まで仕込みを続け、1時間ほどの仮眠をとった後に夜中の11じ頃からキンパを巻き始める。

キンパを巻き終わったのは朝の5時過ぎで、そこからキッチンカーの段取りをし、着替えて化粧をして現地に向かう。
もちろん、後片付けなんてしている余裕は一切ないどころか、現地に着いて「あれがないこれがない」が始まるのだ。

そこまでやって、結果は惨敗。
20本ほどのキンパがあまり、実家に持っていったり、残りは毎日キンパを食べることでそのキンパを消費した。

こんな失敗を幾度となく繰り返し、改善し、ありがたいことにようやくキンパが世の中に知られるようになってきたのだ。

料理屋さんの経験なんてないが、料理屋さんになる。
料理教室の先生の経験なんてないが、料理教室の先生になる。

こんなふうに、いつも私たちはなりたい自分になるために慌てているのだ。

先負(よみ)せんぶ
「先負日」の略。陰陽(おんよう)道で、急用や公事(くじ)に悪いとされる日。

「先んずれば即ち負ける」という意味を持つ言葉で、「何事も控えめにした方が良い日」「急いだり慌てたりせず、平静を保つ日」とされているらしい。
そんな日に、僕たちの会社は慌てて法人登記に申請をした。

なんか、僕たちらしくて、僕は好きだ。

▼今の場所から、一歩前へ!
 いつものモッパン料理を一緒に作れるオンラインレッスンはコチラ↓

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

高松利行のアバター 高松利行 取締役COO

新潟県新潟市で生まれ、大学卒業後は農協で働く。
そこで出会った農家に憧れて、自身が農家になるため農協を退職。
沖縄の伊江島で住み込みで農業を経験し、新潟に帰り、妻ひかりと新規就農。
農業をしながら、ワクタクのCOOとしてひかりを陰で支える。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは
    キンパ❗️今では冷凍キンパがスーパーで売っていますが、ほんの数年前は『何コレ、巻き寿司なのに、ごま油』って感じでしたね。
    我が家は娘のリクエストでキンパ良く作りますが、(冷蔵庫にある物ですが)こんなにキンパが皆さんに認知されて嬉しいですね。

    韓国家庭料理、(食文化)が沢山の人受け入れられる事が嬉しいです。
    高松さん、ひかりさんのこれからがとっても楽しみです。インスタ、ブログ楽しみです。

    色々話したくて、又コメントしてしまいました。

    • コメントありがとうございます!
      だいぶ認知が進んで今では人気の商品になっています。
      それでも、今でも「キンパってなんですか?」の質問は多くて、丁寧に説明をして食べていただき、私たちのキンパが最初のキンパになっていただけることに大変喜びを感じています!
      こうしたひとつひとつの取り組みが、文化を広げることになるのだと、なんだか自分の仕事に誇りを持つようになりました!

目次