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高菜キムチ、갓김치(カッキムチ)との対話

2024 10/05
目次

種を蒔くところからはじまった、
手づくりの物語

韓国に行くと、毎回食卓に「謎の葉っぱのキムチ」がありました。

見た目は地味なのに、ひと口食べると驚くほど深い旨みと香り。

何度も何度も食べるうちに、このキムチの正体が気になって仕方がなくなりました。

調べてみると、それは「갓김치(カッキムチ)」と呼ばれる、からし菜のキムチ。

韓国ではとてもポピュラーで、地域ごとに味も違えば、漬け方も少しずつ異なるそうです。


正体は、日本の「高菜」だった

韓国で出会ったそのキムチの味を、日本でも再現できないか。

そう思ってたどりついたのが、日本で育つ「高菜」でした。

からし菜の仲間であり、ピリッとした辛さと爽やかな香りを持つ葉。
これだ、と確信して、数年前から種をまくようになりました。

でも、なかなかうまく育たず、白菜や大根に気を取られて、どうしても高菜は後回しに。

それでも今年、ようやく高菜が絶好調だったのです。

大ぶりで、葉も厚く、香りも力強い。

ようやく「漬けたい」と思える高菜に出会えました。


動物性なしのヤンニョムは、
夫婦の共同作品

この秋、10月10日に行われる「精進料理をたのしむ」のイベントで、この高菜キムチをお出しすることになりました。

だから今回は、動物性の調味料を一切使わないことが絶対条件。

にんにくや生姜も控えめにして、精進料理として成立するレシピを考えなくてはならない。

そのレシピを夫婦ふたりで作る。

韓国で漬け方を学んできた記憶を頼りに、何度も何度も味を重ねていきました。

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ヤンニョム作りは、
記憶と舌の記録だった

ヤンニョム―キムチの味の核となる“薬味だれ”の配合は、やってみると想像以上に繊細でした。

高菜の辛さを活かすため、砂糖は使わず、梨の甘みを活かす。

韓国から持ち帰った特別製法のカンジャン(醤油)に、日本の薄口醤油を合わせて、輪郭をはっきりと整える。

初めての挑戦なのに、どこか懐かしく、気がつけば夫婦ふたりで、ひと口ごとに「あーでもない、こーでもない」。

ああ、そうだ。
キムチを作り始めたあの頃も、こうだったなと思い出しました。

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はじめて漬けたあの日を、
今でも覚えている

塩加減もわからず、辛さの感覚もつかめず、

「最後には舌が麻痺して、とんでもなく辛いキムチができたよね」

と笑いながら振り返るあの頃。

あれから6年。
毎年キムチを漬け続ける中で、今では素材に合わせてヤンニョムを調整できるくらいになった。

不思議なものです。
続けてきたことでしか得られない感覚というのが、たしかにある。

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このキムチが熟成したとき、
どんな味になるのか

まだ漬けたばかりなので、このキムチがどんなふうに発酵していくのかは、私たちにもわかりません。

でも、間違いなく言えるのは、とても良い気持ちで仕込むことができたということ。

味見を重ねて「これでいこう」と決めたその瞬間の空気。

あの空気ごと、このキムチに閉じ込めることができた気がしています。


種を蒔き、育て、漬けるということ

キムチというと、すぐに漬けてすぐに食べるもの、というイメージがあるかもしれません。

けれどこのキムチは、種を蒔くところから始まっている。

育てて、
収穫して、
味を考えて、
ようやく漬ける。

時間をかけて関わったからこそ、
そこに込められた「気持ち」も強くなるのかもしれません。

この高菜キムチが、イベントの食卓でどんな顔を見せてくれるのか。
今はただ、その日が来るのを楽しみにしています。

白菜キャラ

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ひかり
waktak cooking class 講師
中国・延吉で育ち、季節の野菜と韓国の家庭料理に囲まれて育ちました。
「誰かを思って作るごはん」を大切に、日々のレッスンや発信を続けています。
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