韓国料理に欠かせない「野菜」というベース

韓国料理というと、調味料や発酵食品のイメージが強いかもしれません。
でも、もうひとつの柱——それが「野菜」です。
特に家庭料理では、調味料よりも「どんな野菜をどう扱うか」が
味の決め手になることも少なくありません。
今回は、韓国家庭料理で頻繁に登場する4つの基本野菜について、
それぞれの「役割」と「使い方のコツ」をお伝えします。
1. 長ねぎ|香りを立て、旨みを引き出す「出発点」

韓国の台所で最もよく登場する野菜といえば、長ねぎ。
炒め物、スープ、チヂミ… どんな料理でも香りづけの主役です。
使い方のコツ:
・油でじっくり炒めて香りを出す「ねぎ油」ベース
・薬味として刻んで「生」でのせる
・青い部分は煮込みやスープの出汁用に活用
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2.にら|滋味深い香りで、料理に「韓国らしさ」を

にらは少量でも存在感があり、味に韓国らしさを添える野菜。
特にチヂミやキムチなど、韓国家庭料理の香りを決定づける素材です。
使い方のコツ:
・香りを生かすために「火を入れすぎない」
・キムチに混ぜるときは、水気をしっかり切ってから
・炒め物では「仕上げに加える」のが基本
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3.玉ねぎ|甘みと丸みを添える、バランサー

玉ねぎは辛さ・酸味・旨味を和らげる「調和」の存在。
炒め物、スープ、煮込み系の家庭料理に欠かせません。
使い方のコツ:
・炒めて甘みを出す場合は、じっくり中火で
・チゲでは他の具材より先に入れて、甘さを引き出す
・薄切りにしてナムルにも
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4.大根|スープにも漬け物にも活躍する万能選手

日本と同じく、韓国の食卓でも大根は多用途野菜。
チゲやクッ(スープ料理)だけでなく、キムチや常備菜にも。
使い方のコツ:
・スープでは大きめに切って「だし兼具材」に
・キムチでは千切り・拍子切りなど切り方で食感を変える
・塩もみで水分を抜く工程を忘れずに
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キッチンに、野菜の手ざわりを。

包丁で切るときの音、野菜の香り、鍋に入れた瞬間の湯気。
そうした五感のすべてが、韓国の家庭料理では大切にされます。
調味料やレシピの前に、
「野菜に触れる」という体験を、ぜひ楽しんでみてください。
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