チャプチェは作りたてが一番うまいのだ。
意外に手間のかかるチャプチェ。
具材をそれぞれ細切りに切って、なぜかこの料理は全て別々に味付けをするのだ。
焼きそばを作る要領で、全部一緒に炒めて全部一緒に味付けをして、
はい出来上がり!
…ではないのだ。
何を思ったか昔の人は、全ての具材を別々に炒めて、別々に味付けをした。
随分面倒なことをしてくれたものだ。
そんな面倒な工程があるから、チャプチェ作りは親戚総動員で行う。
親戚総動員で作るチャプチェは、それはそれは大量だ。
漫画でしか見たことがないくらいのそれは、とても食欲をそそるのだ。
集まった親戚は、各々で味見を始めると、
最初は少しだけ…だった味見が、もはや味見ではなくなってしまう。
ボールの中に大量にあったはずのチャプチェは、
いつの間にか、小皿にちょこんと盛られた素朴な料理へと変わるのだ。
TBSオールスター感謝祭の「赤坂ミニマラソン」で、いつもスタートダッシュだけが早い安田大サーカスの団長を思い出す。
それでも、安田大サーカスの団長のそれは、いつもミニマラソンを盛り上げるのだ。
チャプチェもそんな「鉄板」があってこそチャプチェとして成立する。
「そうこなくっちゃ。」こそが家族の文化なのだ。
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