暮らしの中で見つけた味– category –
日々の暮らしのなかでふと出会った、忘れがたい味。家族との時間や台所の風景を通して、食べることの意味をもう一度見つめ直します。
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野菜嫌いの子どもも笑顔に。新潟の旬で作るやさしい春巻き
野菜嫌いの子どもに、春巻きという名の魔法を。 「子どもが野菜を食べないんです……」 アトリエにいらっしゃる生徒さんの多くが、そんな悩みを抱えています。 私もかつて、同じでした。わが家の息子は水も野菜も苦手。お通じがスムーズにいかず、トイレのた... -
韓国精進料理と延吉の野菜の記憶
韓国の精進料理(사찰음식)は、野菜の持ち味を最大限に引き出す伝統的な料理です。本記事では、中国・延吉で育った私の食の原風景と、韓国精進料理との出会い、そして新潟での活動を通して感じた「自然とつながる料理」の魅力をお伝えします。精進料理に... -
五観の偈に学ぶ、心を調える韓国精進料理の食卓
─ 新潟・長徳寺で味わう、旬の膳と祈りの時間 ※イベントの募集は終了しております。 こんにちは。waktak cooking class のひかりです。 新潟で野菜や果物を育てて10年。料理研究とレシピづくりを始めて3年になる、韓国家庭料理教師の講師です。 日々、畑で... -
無理をしない自然体の味つけ
台所に立つとき、いちばん悩むのは「味つけ」かもしれません。 塩が多すぎたかな、砂糖が足りないかな、レシピ通りにしてるのになんだか決まらない。 でも、waktakでは、そんなときにこそ「無理をしない味つけ」を思い出すようにしています。 正解を探すよ... -
韓国の“常備菜”は、家族をつなぐ準備
冷蔵庫に並ぶ小皿は、思いやりの記録 韓国の家庭料理には、小さなおかずがいくつも並びます。 それは「たくさん作る」のではなく、「少しずつ作って、少しずつ残す」文化。 キムチ、ナムル、炒め物……冷蔵庫の中にびんやタッパーがいくつもあって、今日の食... -
香りは記憶に一番近い調味料
火を入れた瞬間に、思い出が立ち上がる 強火で熱した鍋に、ごま油を落とした瞬間。ぱちっと音がしてふわっと香りが立ちのぼる。 目の前にあるのは、ただの野菜かもしれない。 でもその香りは、子どものころの食卓や台所に立つ母の背中、「早く座りなさい」... -
韓国精進料理とは?五観の偈とともに味わう、新潟の特別なダイニング体験
韓国の伝統的な禅文化から生まれた「精進料理(サチャルウムシク)」をご存じですか? 動物性食材を使わず、野菜本来の色・香り・食感を活かして仕上げるこの料理は、単なる食事を超えた“生き方”そのもの。新潟・長徳寺で開催された特別なダイニングでは、... -
「いつか」の気持ちに、手を添えて
家族のための手打ち麺、カルグクスという答え 「いつか家族に、手作りの麺を打ってあげたい」 そんなふうに思ったのは、もう何年も前のことでした。 でも、「粉から打つなんて難しそう」とか、「時間があるときに」とか、いろんな言い訳をしているうちに、... -
なつめ茶の時間
― 季節の風と、ひとくちの甘さ ― 風が少し冷たくなってきて、窓を開けると肌にふれる空気が心地いい午後。 そんな日には、なつめ茶を淹れたくなります。 ポコポコと湯気が立ちのぼる鍋の中、乾燥したなつめが、ゆっくりとやわらかくなっていく。 やがてほ... -
ししとうは、ご縁の味
― 辛さもやさしさも、自然のままに ― ししとうが出回る季節になると、つい買い物かごに入れてしまいます。 理由はとても単純で、あの、たまに当たる「辛いししとう」が好きだから。 いつもはやさしい味なのに、たまにびっくりするような辛さが混じっている...
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