waktakの日々– category –
新潟発・韓国家庭料理教室「waktak」の日常を綴るブログ。
季節の食卓、母から受け継いだ味、レッスンの裏側、小さな気づきや想いを、物語のようにお届けします。
料理を通じて、誰かを思うやさしさが広がりますように。
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五観の偈に学ぶ、心を調える韓国精進料理の食卓
─ 新潟・長徳寺で味わう、旬の膳と祈りの時間 ※イベントの募集は終了しております。 こんにちは。waktak cooking class のひかりです。 新潟で野菜や果物を育てて10年。料理研究とレシピづくりを始めて3年になる、韓国家庭料理教師の講師です。 日々、畑で... -
「休まない先生」と呼ばれて─夫だけが知っている、料理教室の舞台裏
─夫である僕から見た、料理教室の舞台裏 彼女は、仕事を休まない。 熱があっても、腰が痛くても、目の下にクマができていても、僕が「今日はやめて寝てなよ」と言っても、「大丈夫」と言って立ち上がる。 「体壊すって」と返すと、ちょっとだけムッとした... -
食べるものの好みって、いつ決まるのでしょう?
「食べるものの好みって、いつ決まるのでしょう?」 ある日、ふと、そんなことを考えました。きっかけは、父とのささやかなやりとりです。 父は、決まったものしか食べない人 私の父は、昔から食に対して頑固な人でした。その傾向は、年齢を重ねるごとによ... -
失敗から生まれるやさしい味|母と挑んだペクソルギ
料理がうまくいかない日って、ありますよね でも、そんな日は、なぜか心の奥に深く残ったりします。 今日は、母と二人で挑んだ餅作りの、ちょっと失敗した、でもかけがえのない一日のことをお話しします。 「ごはん」が「餅」に変わる魔法 子どものころ、... -
母の饅頭、想像の味。
「お母さんの料理、最後に一緒に作ったのはいつですか?」 そんな問いかけに、少し戸惑ってしまう人もいるかもしれません。私も、つい最近まで思い出せませんでした。 でも今日は、母と一緒に饅頭を作りました。 目分量と「大丈夫」のあいだ 両親は今、二... -
ニンニク忘れと、やさしい始まり
「料理教室の先生って、朝からどんな風に過ごしてるんだろう?」 「準備って、どれくらい大変なんだろう?」 そんなふうに思ったことはありませんか? こんにちは。新潟市で韓国家庭料理教室「waktak cooking class」を主宰している、ひかりです。 今日は... -
レシピ通りじゃない「おいしさ」を、教えるということ
「料理って、どうして人によって味が違うんだろう?」 そんなふうに思ったこと、ありませんか? 同じレシピなのに、誰かの手でつくると、なぜかほっとする味になる── 今日は、そんな「味の不思議」と「教えること」のお話です。 計る料理と、感じる料理の... -
料理教室とは、“教える”ことじゃなかった。母とキッチンに立って気づいた、本当の学び
母とキッチンに立って気づいた、本当の学び 「料理教室って、なんのためにあるの?」 そう聞かれたら私は迷わずこう答えます。 「知恵をそっと共有する場所なんです」と。 中国から両親が5年ぶりに来日しました。 流行り病の影響で、毎日のようにビデオ通... -
無理をしない自然体の味つけ
台所に立つとき、いちばん悩むのは「味つけ」かもしれません。 塩が多すぎたかな、砂糖が足りないかな、レシピ通りにしてるのになんだか決まらない。 でも、waktakでは、そんなときにこそ「無理をしない味つけ」を思い出すようにしています。 正解を探すよ... -
鉄釜のごはんと母の背中
ごはんの匂いで目が覚めた朝 父は朝起きたら必ず窓を全開にしていました。 せっかく布団が暖かいのに、外から入ってくるその寒さがいつも嫌で、まだ寝ていたいのにと布団の中でしばらく丸まる。 そんな朝、まだ目が覚めきらないうちに台所から聞こえる「シ...