デジカルビチム

子どもの頃、あまり外食をした記憶がない。
そんな記憶の中で育ったので、未だに「今日は惣菜で済まそう」や「外食に行こう」という頭がないのだ。

仕事が忙しく、夜の7時頃にようやく仕事が終わっても、私は夕ご飯を作ろうとする。

私の体を気遣ってか、はたまた空腹が耐えられないのか、決まって夫の高松が言うのは、

「惣菜買うか、外に食べに行かない?」だ。
「あぁ、そうか。その手があったか。」と私はいつも夫の提案に乗る。

そのくらい私の頭の中では、「母が料理を作る」と言う固定概念が根強く残っているだ。
言い換えれば、母はいつだって、どんなに忙しくたって、家族に手料理を作る人だった。

そんな私がこの料理を初めて食べたのは、友達の家のご飯にお呼ばれした時だった。
お肉の香ばしさと醤油だれの甘じょっぱさで、ご飯がとても進んだことは今でも忘れられない。

あの時の記憶が今でも鮮明に残っている。

「ハレの日」に食べるこの料理。
きっと私がごはんを食べると言うことで、友達のお母さんも奮発してくれたに違いない。

お肉なんて、今ではいつでも食べられる。
それでも私の中ではこの料理はやはり特別だ。

今はいつだって食べられるけど、
なかなか食べられなかった「あの頃」があるから、この料理はいつだって特別なのだ。

もうすぐチュソク(旧暦のお盆)。
その段取りだって、いい思い出だ。

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この記事を書いた人

ひかりのアバター ひかり 代表取締役CEO

中国吉林省の朝鮮族の家庭に生まれる。
20歳に日本語を学ぶために来日。
日本語学校を経て大学を卒業後、家電メーカーショールームアテンダントとして働いたのち、夫の高松と共に新規就農。
こどもが生まれたことをきっかけに、キムチ作りを始め、故郷の家庭料理を広く伝えるキッチンカー、料理教室を開始。
今では全国を回って料理を伝えている。

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