ジャガイモチヂミと万能だれ

この料理も母が作ってくれて印象的なものだ。

この料理が食卓に並ぶ時、母が食卓に座ることはない。
「出来立てが美味しいから」と、母は常にジャガイモチヂミを焼いているからだ。

ジャガイモチヂミの「わんこ」状態。
食べては出来立てが運ばれ、また食べては出来立てが運ばれ…。
最終的には、食べきれず母が勝つのだ。

このジャガイモチヂミは、「時間」を食べる料理だ。

作った瞬間はカリカリのチップスみたいな食感だが、
時間が経つにつれてベチャっとしてしまう。

母は、自分の時間を犠牲にして、家族に「自分の時間」を与えていたのだ。

「料理は愛情!」

とはよくいったものだ。
家族にご飯を食べさせたからと言って、見返りがあるわけではない。
それでも、家族の「美味しい顔」が見たいがために、母は自分の時間を犠牲にする。

私はまだ、その領域には達成できていない。

どうしても、「食べたい」が勝ってしまうのだ。

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この記事を書いた人

ひかりのアバター ひかり 代表取締役CEO

中国吉林省の朝鮮族の家庭に生まれる。
20歳に日本語を学ぶために来日。
日本語学校を経て大学を卒業後、家電メーカーショールームアテンダントとして働いたのち、夫の高松と共に新規就農。
こどもが生まれたことをきっかけに、キムチ作りを始め、故郷の家庭料理を広く伝えるキッチンカー、料理教室を開始。
今では全国を回って料理を伝えている。

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