いつだって母ちゃんは、子どもに「たくさん食べてほしい」と願っているものだ。
日本ではどこか「太るから」とか「健康によくないから」 と食べ過ぎることには注意する風潮がある。
しかし、韓国の母ちゃんは、そのネジが完全に外れている…というか、むしろ最初からその部品すらないのだ。
この度、2月の初めから2週間ほど韓国へ行ってきた。
その韓国でのある日の食事はこうだ。
①朝ごはんに山盛り2杯のご飯を食べ、
②その後に冷麺と餃子を食し、
③エッグドロップでトーストを食べ、
④帰宅してテイクアウトしたキンパ4本を宿泊先の姉夫婦の家族みんなで分けて食べながら、
⑤ちょうどその家族たちが宅配で頼んでいたピザを食べる。
⑥その2時間後には僕がリクエストしたカルビチムが大皿でドンと、これまた山盛のご飯と一緒にそれを食べる。
これだけのものを食べれば、流石の僕でも腹はパンパンになるのだが、それでも義理の姉の口からあの言葉が出てくるのだ。
「モゴ!マニモゴ!(もっといっぱい食べなさい)」
僕が「もういらない!」と身振りで応えても、彼女の脳内では「遠慮している」に翻訳されて、
「モゴ!モゴ!」という言葉が返ってくるので、満タンになった胃袋へご飯のお代わりを詰め込むという、鳥のフォアグラを育てる時のそれを毎食繰り返した。
これが韓国の母ちゃんのホスピタリティである。
「せっかく来たんだから美味しいものお腹いっぱい食べてほしい」
13日間の韓国の旅で、僕はたくさんの愛情をお腹いっぱいに詰めて帰国した。
韓国でたくさんの店を食べ歩いたが、彼女のつくる料理はどんな有名店よりもおいしかった。
誰かを思ってつくる料理は、どんな料理にもかなわないのだ。
▼今の場所から、一歩前へ!
いつものモッパン料理を一緒に作れるオンラインレッスンはコチラ↓